ポケモンにおける単体性能の高さって何が基準なのかよく分からない人もいると思います。あくまで僕の考えですけど適当にそんなことについて書いてきます
↓サムネ用
ポケモンはざっくり言うと対面/サイクル/積み(崩し)の3つの要素で構成されててポケモンにおける単体性能の高さとはこの3つの要素をより多く、より高い水準で満たしているかで決めるものだと僕は考えてます。もちろん数値や耐性も単体性能を上げるのに貢献していますがこの3つの要素はそれ以上に大切で分かりやすい要素だと思います
例を上げるとと
。この2匹を比較しながらさっきの3つの要素について見ていきます
まず誰でも分かるのはには竜舞という優秀な積み技があり
には有用な積み技がないことです(影分身とかはまた別)
対面性能に関してはには火力耐久ともに優秀な数値があり多少の有利不利は誤魔化せる(不一致冷パンぐらいなら威嚇込みで余裕で起点)ため高水準だと言えます。一方
には火力耐久ともに数値の面で不安があります。具体的には特化オバヒがH振りギルガルドに対して37.5%の乱1で返しのC特化弱保シャドボでH振りのみだと確定で落とされるというタイプ相性上有利な相手にも状況次第で負ける可能性があり、対面での撃ち合い性能は低いと言えるでしょう
サイクル性能に関してはどちらも耐性が優れていてサイクルの要となれる性能を充分持ち合わせていると思います。更ににはボルトチェンジという負荷をかけながらサイクルを回せる優秀な技があり単純なサイクルパーツとして見た場合
より高性能だと言えます
ここまで比較してきて僕の理論だと3つの要素をより多く満たしているの方が単体性能が高いと分かりました
では単体性能の高さがどんな変化を生むのでしょうか?
SMで一時期流行った対面構築であるを例として挙げます
この構築におけるは表選出の
を通しにくい
等の草タイプを処理する役割を持っています。この役割だけなら
でも可能です。しかしここで他のポケモンとのシナジーを考えてみましょう。
はサイクルを捨てて対面性能を飛躍的に上げ、交代を限りなく減らした完全な対面構築です。そこにサイクルを前提とした性能を持っている
を採用するとボルチェンによるサイクルでの相手への負荷よりも裏のポケモンの襷や皮を消費することによる対面性能の低下が試合全体で見たときにかなりのディスアドになります。つまりほとんど交代せずに戦うことを前提とした対面構築には対面性能が高くなくサイクルにかなり性能が偏っている
は合っていないと言えます。
ではの場合はどうでしょう?
このポケモンはと同じように
のようなポケモンと組んだサイクル構築に多く採用されています。しかし自身の数値の高さによる一定水準の対面性能により
のようなサイクルをしない構築でも活躍が見込めます。むしろ1匹で対面とサイクルをこなせるためどうしても
が不利対面をとって交代したい時に自身の持つサイクル性能を活かして引き先になることができ、構築に柔軟性をもたらしてくれます
単体性能はそのまま汎用性に繋がり高いほど色んな構築に組み込め色んな役割を持たせることが出来ます。これが単体性能が高い利点です
ここまでだと「じゃあ単体性能が高いポケモンを集めて構築を組めば強い構築が出来るじゃん」ってなりますよね?しかしそれも違うと思います
先ほど例に挙げた並びのパワーを数値化してみてここでは90/100と仮定します。先ほどの並びはタイプ相性を重視して組んだというよりも単体性能の高いポケモンを集めて組んだ構築だと言えるでしょう。つまりこの構築の90点はざっくり言うとシンプルに6匹合わせて90点を持っていてそれがそのまま構築のパワーとなったという感じです
じゃあもう1つ並びを挙げてみます
(アーゴヨン)
この並びは単体性能の高いポケモンを集めて組んだという訳ではなくタイプ相性等の並びとしての強さを意識した構築だと言えるでしょう。そのため単純な6匹のパワーで言ったら60/100ぐらいだと仮定します。しかし並びのシナジーという観点から見ると不利対面を作られても安定して裏に引ける、の絶妙に足りない火力を
のボルチェンで補うといった多くのシナジーがあると言えます
単体のパワーを足して60点でも並びとしてのシナジーをボーナスとして捉えて+30してあげれば90/100となり先ほどの単体性能の高いポケモンを集めた並びと一緒のパワーを得る事が出来ます
つまり単体性能が低いポケモンでも並びを工夫してあげることで構築全体のパワーは低くならずそれぞれの突出した性能を活かした構築にできるわけです
単体性能の高いポケモンを集めて並びとしてのシナジーを大きくするのが理想ですがなかなかその両立は難しいのでどこまで単体性能を妥協しつつ構築全体のパワーを保てるかが強い構築を作るときに大事な事なんじゃないかと僕は思います
...僕には作れないので誰か強い構築ください